高野山は、日本で最も歴史のある仏教の霊地であり、和歌山県高野町に位置しています。ここでは、1000年以上の歴史を持つ仏教の伝統が生き続けています。今回は、高野山について情報などを紹介します。
また筆者は南海りんかんバスを活用して観光しましたが、時刻表を見ながら観光をするとかなり快適な日帰り旅を行うことができました。オススメになります!
高野山奥之院
約1200年前の弘仁7(816)年に高野山を弘法大師・空海さまが開かれました。その29年後、結跏趺坐のまま奥之院最奥にある、現在の大師御廟に入定。大師は今も御廟所で瞑想しながら救いの手を差しのべていると信じられ、奥之院は弘法大師信仰の中心聖地になっています。
バスで観光をされる場合は、奥の院口で下車してください。一の橋から御廟に至る約2kmの参道は20万基を超えるともいわれる墓碑や供養塔、慰霊碑、祈念碑で埋まっています。戦国武将ゆかりの墓碑も多くありますので、是非一度ご確認ください。
金剛峯寺
高野山には、およそ120以上の仏教寺院があります。その中でも最も有名なのは、空海が開いた真言宗の総本山「金剛峯寺」です。ここでは、真言密教の修行をする僧侶たちが修行しており、その厳格な修行生活が有名です。また、金剛峯寺は、世界遺産に登録されているため、多くの観光客が訪れます。
金剛峯寺では多くの行事が行われております。旧暦の行事は新暦の日時で執り行われていますので、事前にご確認ください。6月以降の行事に関して下記に記載します。(参考:金剛峯寺様のHPより抜粋)
6月
- 旧暦6月9日、10日
午前10時 内談議(うちだんぎ) - 旧暦6月10日、11日
午後6時 御最勝講(みさいしょうこう) - 15日 午前9時 宗祖降誕会(しゅうそごうたんえ)
7月
- 1日 午後1時 准胝堂陀羅尼会(じゅんていどうだらにえ)
- 15日 午後1時 御国忌(みごき)
8月
- 7日より一週間
午前9時 不断経(ふだんぎょう) - 11日 午前11時 盂蘭盆会(うらぼんえ)
- 13日 午後7時 萬燈供養会(まんどうくようえ)「ろうそく祭り」
9月
- 11日 午前9時 傳燈国師忌(でんとうこくしき)
- 彼岸 中日前後三日間
午後1時 彼岸会(ひがんえ) - 彼岸中日 午前9時 一座土砂加持法会(いちざどしゃかじほうえ)
- 勧学会(かんがくえ) <非公開>
10月
- 1日~3日 午後7時 奥之院萬燈会(おくのいんまんどうえ)
- 1日~3日 午前8時 秋季金剛界結縁潅頂(しゅうきこんごうかいけちえんかんじょう)
- 16日 午後12時30分 明神社秋季大祭
- 27日 午前9時 諡號奉讃会(しごうほうさんえ)
壇上伽藍
壇上伽藍(だんじょうがらん)は、高野山の中でも、最も重要な場所の一つです。この場所は、仏教行事や僧侶の修行場として利用されているだけでなく、多くの観光客が訪れる場所でもあります。
壇上伽藍には、弘法大師・空海さま、真然大徳と二代を費やして完成したといわれる「大塔(だいとう)があります。この大塔は法界体性塔とも呼ばれており、真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されたそうです。そのことから「根本大塔」と呼ばれています。多宝塔様式としては日本最初のものといわれ、本尊は胎蔵大日如来、周りには金剛界の四仏が取り囲み、16本の柱には堂本印象画伯の筆による十六大菩薩、四隅の壁には密教を伝えた八祖像が描かれており、堂内そのものが立体の曼陀羅(まんだら)として構成されているそうです。
また、金堂という高野山の総本堂として重要な役割を果たしてきた建物もございます。内部の壁画は岡倉天心に師事し日本美術院の発展に貢献した木村武山(ぶざん)画伯の筆によって、「釈迦成道驚覚開示(しゃかじょうどうきょうがくかいじ)の図」や「八供養菩薩像(はっくようぼさつぞう)」が整えられました。本尊の阿閦如来(薬師如来、秘仏)は、洋彫刻の写実主義に関心をよせ、江戸時代までの木彫技術に写実主義を取り入れて、木彫を近代化することに貢献された高村光雲仏師によって造立されました。
壇上伽藍は、高野山金剛峯寺の中でも最も格式の高い場所の一つであり、多くの人々が訪れる場所です。仏教に興味がある方や、日本の伝統文化に触れたい方は、一度訪れてみることをおすすめします。
さいごに
以上、高野山についての情報をご紹介しました。高野山は、歴史的な価値だけでなく、霊的な価値も持っている場所です。一度訪れると、その魅力に魅了されること間違いないでしょう。高野山には、長い歴史と豊かな文化があり、多くの人々が魅了されています。高野山は、静かな山々に囲まれた美しい景色や、厳粛な雰囲気など、心身共にリフレッシュできる場所でもあります。仏教文化に興味がある方や、日本の歴史や伝統に触れたい方には、必見の場所といえるでしょう。是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか。