ABEJA(5574)がIPO承認発表されました。事業内容を含めて企業分析を紹介いたします。6月のIPOに備えて参りましょう。ABEJA(5574)の上場日は2023年6月13日になります。上場市場は東証グロース市場での上場になります。IPO主幹事は野村証券になっています。
ABEJA(5574)の企業情報
社名:株式会社ABEJA
設立:2012年9月10日
代表者:代表取締役CEO 岡田 陽介
社員数:82名
事業内容:「デジタルプラットフォーム事業」
主領域「トランスフォーメーション領域」「オペレーション領域」
企業理念「ゆたかな世界を、実装する」
ABEJA(5574)のIPO情報
名称 | ABEJA |
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5574 |
公募株数 | 700,000 |
売出株数 | 550,000 |
IPO主幹事証券 | 野村証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券、マネックス証券、松井証券、みずほ証券、楽天証券、auカブコム証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
IPO発表日 | 5月9日 |
上場日 | 6月13日 |
仮条件決定日 | 5月25日 |
ブックビルディング期間 | 5月29日~6月1日 |
公開価格決定日 | 6月2日 |
IPO申込期間 | 6月5日~6月8日 |
上場時発行済株式総数 | 8,411,400株 |
想定価格 | 1,390円 |
ABEJA(5574)の事業内容
ABEJA(5574)は顧客企業の競争優位の源泉となるビジネスプロセスを変革し、継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を営んでいる。主領域は「トランスフォーメーション領域」と「オペレーション領域」に分類される。
上図の通りビジネスモデルはEMS(Electronics Manufacturing Service)に近い形態になります。EMSにおける製造プロセスノウハウを活かして、顧客ニーズに合わせた設計、開発、構築、運用までデジタルトランスフォーメーションに必要な工程をデジタル版EMSとして請け負っています。顧客はABEJA Platformを活用することでAIシステムをシームレスに基幹業務に取り入れて運用することが可能となる。
著者が理解した内容としては、下図が分かりやすかったです。
AIだけに頼らず、適度に人が介入することで効率化が図れる。
まず運用者が対象プロセスに対してアプローチを行い(もしくはこれまでのアプローチデータを記録する)、それをプラットフォームがデータ集積を行い、そこに対してAIが支援を行う事で運用者の負担が軽減される。更にその作業を繰り返す事で、AIが対象プロセスに対して有効策を単独で実行できる様になる。同様に画像データ等の分析に関しても同様の時系列でAIモデルが成長することで人の負担を減らすことにつながる。
ここまで述べたプラットフォームを企業に販売することがABEJAの事業内容となる。また、トランスフォーメーション領域では多くがフロー型の契約形態(都度契約)となり、オペレーション領域は、ストック型の契約形態(継続収入)となる。
ABEJA(5574)上場に関する主観
ABEJA(5574)の事業内容に関しては上述の通りであるが、今後の展開は各顧客業種に向けた取り組み内容が具体的に示されています。
著者は医療関連の製造業で働いていますが、昨今の供給問題に直面しております。医薬品製造業も含めた製造業へのトラブル対応コストの削減と安定供給の実現に向けた提案なども刺されば、企業成長性は見込めるように感じます。
売上高推移をみると、第11期は落ち込んでいるものの、第9期を上回っており、経常利益、純利益も黒になっています。
成長戦略に関しては深堀がされており、顧客基盤が拡大していけば高い成果を残せるでしょう。技術パートナーは信頼性が高く、取引パートナーの規模も悪くありません。
IPO株数は12,500枚となり、IPO想定価格は1,390円とやや重くなり、主幹事が野村證券で、IPO当選は難しくなる事が予想されます。90日間のロックアップもあり、株主の中にはNTTドコモ、Googleの名前もあるので、安定感がある上場になると考えられます。著者はこのIPO参加する予定ですが、当選は難しいかなと考えております。また、公開規模を考えると、大きな夢はないのではないかなとも感じています。全力投球ではないですが、当たればいいかなーという気軽さで申し込みを行う所存です。当記事を参考に読者の皆さんもご検討して頂ければ幸いです。