シーユーシー(9158)がIPO承認発表されました。事業内容を含めて企業分析を紹介いたします。シーユーシー(9158)の上場日は2023年6月21日になります。上場市場は東証グロース市場での上場になります。IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、みずほ証券株式会社、ゴールドマン・サックス証券株式会社の共同になっています。
シーユーシー(9158)の企業情報
社名:株式会社シーユーシー
設立:2014年8月8日 設立9年
代表者:代表取締役 濵口 慶太
社員数:3,100名(看護師 約1,000人、介護士/セラピスト 約900人)
事業内容:医療機関向け支援事業、医療コンサルティング事業
企業理念:「多彩な職種の人たちが集まるCUCパートナーズで働く、すべての従業員が共通して貫く軸となる理念です。使命、出発点、歩み方の3つの概念で構成しています。」
①私たちの使命 「医療という希望を創る。」
②出発点 「もっと寄り添う。きっとできる。」
③私たちの歩み方
1.「自分の立場」ではなく「患者様の気持ち」で考える。
2.「できない理由」ではなく「できる方法」を探して実行する。
3.「既成概念」にとらわれず「理想」を追求する。
4.「専門性」の前に「人間性」を重視する。
5.「上下」ではなく「ひとつのチーム」として手を重ねる。
シーユーシー(9158)のIPO情報
名称 | シーユーシー |
上場市場 | グロース |
コード | 9158 |
公募株数 | 6,400,000 |
IPO主幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、 みずほ証券株式会社、 ゴールドマン・サックス証券株式会社 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 SBI証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券 |
IPO発表日 | 5月18日 |
上場日 | 6月21日 |
仮条件決定日 | 6月5日 |
ブックビルディング期間 | 6月5日~6月9日 |
公開価格決定日 | 6月12日 |
申込期間 | 6月13日~6月16日 |
発行済株式総数 | 22,630,400 |
想定価格 | 1,670円 |
シーユーシー(9158)の事業内容
CUCの事業内容は医療機関向け支援事業、医療コンサルティング事業からなります。
事業セグメントを大きく分けると、①医療機関支援セグメント、②訪問看護セグメントに分類されるようです。
売上貢献割合としては、現状訪問看護領域が大きくなっています。
セグメント毎の利益率を見ますと、医療機関支援セグメントの利益率の方が高いことが見て取れます。
事業内容としては医療機関の事務長、管理部長及び戦略立案をCUCが運営サポートを行うという事。
MRとして働いているとわかりますが、クリニックや個人医療機関では信用できる人物を事務長に置いているケースも多く、病院ベースで考えると施設数は頭打ちですので、大きくこの部分を伸ばしていく事は難しく感じます。利益率ベースで考えると少し弱いですが、訪問看護セグメントに関しては拡大の余地が多分にあると思います。
下記の連結経営指標等の推移をみても若干の売上拡大の頭打ちは見られるものの成長している企業であることが見て取れます。
シーユーシー(9158)上場に関する主観
筆者自身は医療業界で働いている事があり、シーユーシー(9158)はエムスリーの連結子会社というとある程度の手堅さは感じます。ただし、上場後も80%以上の株式がエムスリー保有となりますので、投資家の目は厳しくなるのではないでしょうか。
しかし、今後日本社会は高齢化社会に一直線で向かっていくので、現在売り上げをのばしている訪問看護事業に関しては拡大の余地がある事、利益率の高い医療機関支援セグメントに関してエムスリーの後押しがあればあと一段回事業拡大の余地もあるのではないでしょうか。投資家の目は厳しくなりそうですが、医療関連事業企業の上場でありますから、手堅い投資を望む方には向いている銘柄になるのではないでしょうか。
筆者は今回のIPO参加スタンスは不参加となりますが、上述の内容が少しでも投資の参考になりましたら幸いです。