クオリプス(4894)IPO承認発表と企業分析

クオリプス(4894)がIPO承認発表されました。事業内容を含めて企業分析を紹介いたします。クオリプス(4894)の上場日は2023年6月27日になります。上場市場は東証グロースでの上場になります。IPO主幹事は野村證券になっています。

目次

クオリプス(4894)の企業情報

社名:クオリプス株式会社

設立:2017年3月21日

代表者:代表取締役社長 草薙 尊之

社員数:43名

事業内容:iPS細胞由来心筋細胞シートの開発・事業化

企業理念:「こころ 動かそう いのち つなごう」

クオリプス(4894)のIPO情報

名称クオリプス株式会社
上場市場東証グロース
コード4894
公募株数1,700,000株
売出株数500,000株
オーバーアロットメントによる売出330,000株
IPO主幹事証券野村證券
IPO引受証券SBI証券
松井証券
IPO発表日5月23日
上場日6月27日
仮条件決定日6月8日
ブックビルディング期間6月9日~6月15日
発行価格決定日6月16日
申込期間6月19日~6月22日
発行済株式総数5,857,916株
想定発行価格1,560円

クオリプス(4894)の事業内容

クオリプス(4894)の事業内容は、ヒトiPS細胞由来の再生医療等製品の開発・商業科及び当社独自の設計コンセプトに基づくラボ一体型の商業用細胞培養加工施設「CLiC-1」を利用した製造開発受託事業です。上市が近いものとしてはヒトiPS細胞由来心筋細胞シートとなっています。事業モデルとしては、自社研究、大学との共同研究及び大手製薬企業等との共同研究を通じた再生医療等製品の提供を目的としています。

ヒトiPS細胞由来の心筋細胞シートの作成手順は以下の通りです。
メリット:他家由来のiPS細胞のため、培養・加工のリードタイムが縮減可能
デメリット:他家由来の為、一定期間自己免疫をかいくぐる必要がある。
メカニズムとしては、心筋梗塞を起こした部位に近傍からの血管新生を促進し、高速部位の修復に寄与する様です。

クオリプス(4894)上場に関する主観

クオリプス(4894)は想定発行価格1,560円と少し重めで、IPO株数は25,300枚と多めになります。事業内容は上述の通りです。現在の開発承認状況に関しては、条件期限付き承認の一歩手前にヒトiPS細胞由来心筋細胞シートがあるという所でしょうか。

パイプラインとしては循環器領域の疾患に対するiPS細胞の利用だけでなく、今後はNASHに対するアプローチも検討している様です。現状考えられていますヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの適応はNYHA心機能分類のIII度~Ⅳ度の患者への適応となっています。

本銘柄に利益売上高は関係ありませんが、上述の通りになります。
今後日本を含めた先進国での心不全患者は増えていく事が考えられます。また心不全患者は現在「心不全パンデミック」といわれるようなリスクがあると考えられています。退院からの再入院率が非常に高いのがその要因のひとつであります。

そういった背景を加味した上で、また産学連携を母校である大阪大学と行っている企業という点を個人的に含めて、IPO参加スタンスは全力参加を予定しております。しかし、投資家目線で見ますとiPS関連銘柄はポシャる事も多く、長期で持つことは大変リスクになるので、長期保有はオススメいたしません。

お読みいただきありがとうございました。少しでもご参考になりましたら幸いです。

参考:クオリプス株式会社 新株式発行並びに株式売出届出目論見書

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この記事を書いた人

のんびりボチボチ生きる「ルーク」と申します。
MR兼ブロガー(これから)になります。
本ブログは主に趣味のゲームと投資を中心に、自身の転職等を自分の経験をもとに発信している個人ブログです。
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